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コラム/資源

非鉄金属っていったい何?

これまでも『非鉄金属』についてさまざまなテーマで紹介してきましたが、
そもそも『非鉄金属』とは何でしょうか?

“鉄に非ず“。字のごとく『非鉄金属』とは、鉄以外のすべての金属を指します。

世界で使われている金属材料は約40,000種類もあるといわれますが、大きく2つに分けられます。それが鉄と非鉄金属です。
こう見ると鉄を特別扱いした大雑把な括りと思えたりもしますが、特に意味はなく、単純に量の多さが分類につながっているそうです。ちなみに2013年環境省発表資料を見ると鉄鉱石の可能採掘量は1600億トン。対して銅鉱石や亜鉛鉱など、主な非鉄金属(16種類)を合わせた可能採掘量は25億3716万トン。年間生産量では鉄鉱石23億トンに対し、前述した非鉄金属の合計は7116万トン。単純な比較は難しいともいえますが“鉄が圧倒的に多い”ということは何となくわかっていただけるのではないでしょうか。

さて、大きく括られた非鉄金属ですが、3つのカテゴリに分けることができます。ひとつめは「ベースメタル」。こちらは埋蔵量や生産量が多く、産業用素材から日常用品まで幅広く使われている金属です(※鉄もベースメタルの一つですが、非鉄金属の場合のベースメタルということで鉄は除きます)。長い歴史を持つ銅や鉛、1円玉の素材で知られるアルミニウムなど、私たちにとって身近でなじみのある金属が挙げられます。

2つめは「レアメタル」。直訳すると希少金属ですが、こちらのカテゴリには埋蔵量自体が少ないことで希少性が高い金属のほか、量は豊富でも採掘や抽出が難しいことにより希少性の高い金属もあります。代表的なレアメタルといえばリチウム、チタン、ニッケルなどが挙げられます。レアメタルは現代のハイテク製品に欠かせない金属として注目されています。

3つめは「プレシャスメタル」です。一般にいう貴金属のことですね。貴金属といえばジュエリーのイメージが強いかもしれませんが、じつは産業用の素材としても多く使われています。量が少ない希少金属であり、耐腐食性つまり錆びにくいという特徴もあります。こちらはおなじみの金、銀、白金(プラチナ)をはじめ、パラジウム、ロジウム、ルテニウムなど、8種類の元素が属します。

非鉄金属と一口にいっても、その中身は多様性にあふれています。そしてハイテク化がますます進むこれからは、非鉄金属がなくては成り立たない時代といえるでしょう。日本はその原料となる資源を輸入に頼っており、しかも非鉄金属の消費大国。貴重な資源を有効活用し、豊かな社会を持続できるようリサイクルにもしっかり取り組んでいくことが大切です。

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