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コラム/リサイクル金属

新ブランドの登場から考える
リサイクル金属の価値向上

皆さんは商品を購入するとき、どんな点を重視して判断しますか?
品質、価格、スペック……そのほかにも用途やニーズによって判断の基準は様々にあるでしょう。ただ、やはり信用できないものを購入したいとはなかなか思えませんよね。

最近、企業の信用に関わるような問題が取り上げられているのを目にする機会が多くあり、つくづく信用を保つことの大切さ、大変さを感じます。そんなことを考えている中で気になったリサイクルに関する話題。それを今回は取り上げてみます。

リサイクル金属のブランドが現れた!

その話題とは、リサイクル金属の新ブランドが発足したというものです。ブランドは、三菱マテリアル株式会社の「REMINE(リマイン)」シリーズ。
同社が強みとするリサイクル技術を用いた非鉄金属を製品とするブランドです。

さて、皆さんはブランドという言葉を聞いてどんなことを思い浮かべるでしょう。
例えば、品質に対する「安心感」であったり、「満足感」であったり。ファッションのハイブランドなど、商品によっては「憧れ」を抱く人もいるかもしれませんね。

そこでブランドとは何かについて少し調べてみると……
「brand(ブランド)」の語源は、焼印を押す意味の『Burned』で、自分の家畜と他人の家畜を間違えないよう、焼印を押して区別したことに由来する(引用元:語源由来辞典)とあります。

また、参照した書籍では商品・サービスのブランドにおける定義は
商品購入に関して、購買時の優先順位を決定するときの、消費者が持つすべての記憶された参照情報 (引用元:『この1冊ですべてわかる 新版 ブランディングの基本』より) とあります。……要は市場で選ばれるために自社(製品)と他社(製品)の違いをはっきりさせる〈差別化〉マークのようなものと考えればいいでしょうか。

信頼性と透明性の高さが付加価値に

もちろん、差別化するためには購入者がメリットと感じられる価値の提供が必要です。

「REMINE」シリーズは、 国際規格ISO14021(JIS Q14021)に準拠してリサイクル材料含有率を算出し、第三者機関(SGS ジャパン株式会社)による検証を受けた、より高い信頼性を確保した製品 とのこと。専用ウェブサイトでは、詳しい製品情報や第三者機関の証書を見ることができます。

また、ブランド立ち上げの背景として
サプライチェーンにおける製品中の原材料に情報の透明性ならびに追跡可能性(トレーサビリティ)を確保することは、ステークホルダーへの責任であるとともに、製品が環境に与えるインパクトを数値化することが、より一層求められています(引用元:三菱マテリアル プレスリリースより)と、そのニーズの高さを挙げています。

増加する自然災害や急激な気温変化など、地球環境問題の深刻化を実感する場面が増えています。サステナブルな社会実現に向けて社会全体が意識を高めている中、環境問題へのアプローチはビジネスに大きな価値をもたらしています。そして、先行きが不透明なVUCA(ブーカ)時代といわれる現在。混沌とした社会の中で「情報の透明性」への期待も高まっています。

ブランドの信頼性が製品の価値を上げる

ビジネスにおいて信用は非常に大切です。透明性の高さは製品の信用につながり、ブランドを認知させ、ブランドの信頼性を築いていく。そして、信頼性が製品の価値を高めていく。

「REMINE」シリーズは、第一弾としてリサイクル含有率100%の「電気錫」と99.6%以上の「電気鉛」の販売が開始されています。今後このブランドがどのように展開され、広がっていくのか、非常に楽しみです。

透明性という意味では、川島グループも私たちなりの方法でグループに関する情報をお伝えしています。それがグループのYouTube番組『カワシマR–TV』です。こちらは各社の事業活動から採用についてまで、様々な情報を紹介しています。

ちなみに番組タイトルの「R」は、「リサイクル」「リクルート」「リアル」「ここにすべてがあーる(R)」の意味が込められています。興味のある方はぜひご覧ください。

引用:安原智樹著『この1冊ですべてわかる 新版 ブランディングの基本』日本実業出版社,2023,p21
参照:三菱マテリアル |リサイクル金属「REMINE」
三菱マテリアルが国内初のリサイクル金属ブランドを発足、第1弾はスズと鉛』 MONOist,2024-01-18(参照:2024-01-19)
語源由来辞典|ブランド

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